中国有人宇宙プロジェクト総設計者の周建平氏は23日に北京市で、中国の宇宙ステーションミッション段階の初飛行である「長征5号B」ロケットの初飛行は、2020年上半期を予定していると明らかにした。科技日報が伝えた。
周氏は同日開かれた、今年の「中国宇宙の日」をテーマとするイベントにおいて、「中国宇宙ステーションの開発・建設は現在、着実に推進されている。メインシステムの最重要技術の研究開発がすでに完了しており、各システムは計画に基づき試作機及び完成機の開発と試験を進めている」と紹介した。
それによると、中国宇宙ステーションの基本構造には、天和中核モジュール、問天実験モジュールⅠ、夢天実験モジュールⅡが含まれる。各モジュールの規模は20トン級。うち天和1号試験中核モジュールは試作機段階の総合試験、真空熱試験などの大型試験を完了しており、間もなく完成機の段階に入る。問天モジュールと夢天モジュールは試作機構造の生産を完了しており、総組立作業を展開中だ。
長征5号Bは試作機段階の開発を完了している。現在は飛行製品生産及びYF-77エンジンの信頼性向上試験を実施中だ。
宇宙飛行士システムは長期有人飛行総合シミュレーション実証実験、船外活動水中検証などの大型地上実証実験を展開した。第3陣予備宇宙飛行士選抜の一次選考を終え、船外宇宙服の飛行製品生産が行われている。
宇宙応用システムは宇宙ステーションペイロード計画の作成をほぼ完了している。宇宙医学、宇宙技術などの応用分野は現在、計画に基づき開発を展開中だ。
周氏は「飛行ミッション計画によると、宇宙ステーションプロジェクトは最重要技術の実証実験・建造・運営の3段階に分け実施される。うち最重要技術の検証段階では、長征5号Bの初飛行、天和1号試験中核モジュール、神舟宇宙飛行船、天舟宇宙飛行船など6回の飛行ミッションを計画している。建造段階では、問天モジュール、夢天モジュール、神舟宇宙飛行船、天舟宇宙飛行船などの6回の飛行ミッションを計画している。宇宙ステーションの軌道飛行期間には、神舟有人宇宙飛行船により乗員輸送を行い、天舟貨物船で補給を行う」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年4月24日