夕闇に包まれ灯りがともり始めた6月4日夜、福建省福州市長楽市江田鎮三溪村では、数十隻のドラゴンボードが小渓で競争を行った。河の両岸では、見物人が掛け声や歓声を上げてしきりに応援していた。この村では、端午節前後に夜のドラゴンボート競走が行われる風習が、数百年前から続いている。言い伝えによると、昼間懸命に働き続ける農民は、夜にならないと時間がないため、昼間はドラゴンボート競走を観に行けない村民が、仕事が終わった夜にようやく駆けつけて競争を見物できるためだという。今では、三溪村独特の夜のドラゴンボート競走が、端午節の風習となり、全国各地に名を馳せる伝統行事となっている。中国新聞網が伝えた。
「人民網日本語版」2019年6月6日