ファーウェイの関係者の話によると、2019年2月、ファーウェイはARMベースのプロセッサ「鯤鵬920」を発表した。ARMアーキテクチャのライセンスを踏まえて、ファーウェイが独自に開発したものだ。ファーウェイの別のプロセッサ「麒麟」もARMアーキテクチャに基づく。情報通によれば、「ファーウェイは2月の時点でARMv8アーキテクチャの永久ライセンスを取得し、ARMプロセッサの独自開発は完全に可能で、コア技術と全体的な知的財産権を確立し、長期にわたりARMプロセッサを独自開発する能力を備え、外部環境からの制約を受けることはない」という。
▽台積電:現在の製品供給は維持できる
本社を台湾地区新竹市に置く台湾積体電路製造公司は世界最大のチップOEM(相手先ブランド名製造)企業だ。報道をみると、ファーウェイの「生存戦のカギをにぎる企業の1つ」である台積電はコメントを発表し、「当面の情勢に対する内部評価と調査に基づき、当社は結論を出し、現在の製品供給は維持できると判断した。今後のチップや技術の取引はすべて調査プロセスに従うこととし、貿易ルールの遵守を確保する」と述べた。
同時に、ファーウェイもSNSの公式アカウントを通じて、「台席電は製品の供給を停止しない」との見方を示した。
▽インフィニオン:ファーウェイへの出荷を継続
報道によると、ドイツ半導体メーカーのインフィニオン・テクノロジーズは、「中国企業ファーウェイへの『圧倒的な部分を占める』製品の提供を継続する」とコメントし、メディアが伝えた供給一時停止の報道を否定した。
インフィニオンが同日発表したコメントによれば、「現在、インフィニオンがファーウェイに提供する圧倒的な部分を占める製品は米国の輸出規制の影響を受けないので、引き続きファーウェイに出荷する」という。
またインフィニオンは、「米国の規定の影響により、インフィニオンの『米国原産の物品は引き渡しを停止せざるを得ない』が、インフィニオンは必要な一切の措置を執って、顧客のニーズに答える信頼性を保証する」と述べた。
インフィニオンのコメントによると、「当社は一連の措置を制定しており、各市場の法律の枠組を全面的にチェックして、当社の国際供給チェーンにおいて生じる可能性のある変化に適切に対応できるようにし、効果的で主体的な調整を行い、製品引き渡しの能力を保証する」という。
インフィニオンはマイクロ電子製品とソリューションを主に提供する。18年決算で、ファーウェイは一部業務ラインの「主要顧客」に名を連ねていた。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年5月29日