中国国家衛生健康委員会は27日、「2019年中国婦幼健康事業発展報告」を発表した。同報告書によると、中国の婦女・児童の健康水準は顕著に高まり、彼らに対する健康サービスの品質とアクセシビリティ(サービスの受けやすさ)は新たな段階に突入している。人民日報が伝えた。
婦女・児童の健康水準が著しい高まりを見せている。新中国成立前、婦女・児童を対象とした健康サービス能力は低く、多くの農村や辺境地域では医師や薬が不足し、10万人あたりの妊産婦死亡率は1500人、乳児死亡率は200‰(パーミル)にそれぞれ達し、平均寿命はわずか35歳だった。新中国成立後、婦女・児童の健康水準は著しく向上し続け、2018年には、全国の妊産婦死亡率は10万人あたり18.3人と、1990年比で79.4%低下した。また、乳児死亡率も6.1‰まで低下した。2018年、中国国民の平均寿命は77歳に達し、中・高所得国の平均レベルを上回った。
またサービスネットワークがさらに完備されつつある。婦女・児童向け保健機関を中心とし、末端組織レベルの医療衛生機関を基盤とし、大・中型総合病院・専門病院および関連科学研究教学機関にサポートされた保健と臨床が互いに結びついた中国特有の婦女・児童健康サービスネットワークが徐々に確立されている。2018年の時点で、全国には、婦女・児童向け保健機関が3080施設、産婦人科病院が807施設、小児科病院が228施設あり、約64万人の職員が関連業務に従事しており、外来患者数は年間延べ4億人、入院患者数は年間延べ1379万人、病床数は33万8千床にそれぞれ達した。
データ:
77歳
2018年、中国人の平均寿命は77歳に達し、中・高所得国の平均レベルを上回った。
3080施設
2018年の時点で、全国には、婦女・児童向け保健機関が3080施設、産婦人科病院が807施設、小児科病院が228施設ある。
79.4%
中国の妊産婦死亡率は着実に低下し、2018年には1990年比で79.4%下がった。
(編集KM)
「人民網日本語版」2019年5月29日