中国国家統計局はこのほど全国31省・自治区・直轄市の2019年第1四半期の個人の平均可処分所得データを発表した。それによると、9省市が全国平均を上回り、うち7省市は1万元(1元は約16.6円)を超えた。トップは上海で1万8704元に上り、北京がすぐ後に続いた。中国新聞網が伝えた。
▽9省市が平均ライン超え 7省市が1万元以上
同局はこのほど、同期の全国と省区市別の個人の平均可処分所得データを相次いで発表した。データによると、同期の全国の平均可処分所得は8493元で、前年同期比の名目成長率は8.7%、物価要因を考慮した実質成長率は6.8%だった。
9省市が全国平均の8493元を上回った。上海市、北京市、浙江省、江蘇省、天津市、広東省、福建省、山東省、遼寧省で、このうち山東と遼寧を除く7省市は1万元を超えた。
同局住宅調査弁公室の王有捐室長は、「第1四半期の個人所得は増加を続け、経済成長と基本的に同じペースを保った」と述べた。
▽上海が1位に 西部の順位は低い
同局のデータでは、上海エリアの個人平均可処分所得がトップで、1万8704元に達した。北京は1万7069元で上海の後に続き、両市とも成長率は8.3%だった。
データをみると、番付下位には西部の省区が並んだ。しかし平均所得の水準は低いものの、西部の省区は成長率が軒並み高い。31省区市のうち成長率が10%を超えたところのうち、2つは西部の省だった。甘粛省、雲南省、青海省もそれぞれ9%を超えた。
安徽省は西部以外の省区市で成長率が最も高く、10.1%で全国3位だった。
同局のデータによると、収入の内訳では給与所得が4838元で同8.7%増加し、全体に占める割合は57.0%だった。事業所得は17.5%、財産所得は8.5%、移転所得は17.1%。
こうしたデータから、個人の可処分所得では給与所得が圧倒的な割合を占め、他の3種類の所得を合わせたよりも多いことがわかる。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年4月24日