第13期全人代第2回会議は15日午前に閉幕を迎え、閉幕後に、李克強総理が人民大会堂の金色ホールで記者会見を行い、国内外の記者たちからの質問に答えた。
李総理は、「中米の貿易摩擦は中国EU関係の発展に影響を与えるか」とのスペイン・EFE通信の質問に対し、「中米の貿易摩擦は中米二国間の事情であり、われわれが第三国を利用することはないし、さらには第三国に損害を与えることもない。中国は世界最大の途上国であり、EUは世界最大の先進国連合だ。中国とEUは共に世界の多極化における重要な一極であり、中国EU関係の発展は双方にとってのみならず世界にとってもプラスだと言える」と指摘。
「互いに最大の貿易パートナーである中国とEUの間には協力もあれば、摩擦もある。われわれは長きにわたり、溝や摩擦を解消するノウハウを蓄積してきた。なかでも重要となるのが、双方は相互信頼を強化すべきだという点だ。現在我々は中国EU投資交渉を進めている。これは事実上、相互投資を一段と開放しようとするものであり、そうすることで双方が共に利益を得ることができる。私は双方が共に開放した心持ちで相手を受け止め、協力する中で溝を適切に解消して、中国EU関係を安定して前進させるべきだと考える。来月私はEU本部を訪れ、新たな中国EU首脳会議に臨む。私は、この会議を通じて、双方が共に戦略的・長期的視点から中国EU関係を見て、共に相互尊重、相互理解、協力推進の思考で中国EU関係の健全で安定した発展を促進することを希望する」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年3月15日