人民網と日本科学協会が主催し、笹川杯学生実行委員会が協力し、日本財団が協賛した「日中若者討論会」がこのほど東京で開催された。「少子化という現象に対して私たちができること」というテーマをめぐり、中国と日本の学生が意見を交換し、交流を深めた。人民網が伝えた。
日本科学協会の大島美恵子会長は挨拶の中で、「若い人が面と向かって交流することで相互理解を深め、友情の固い絆を結んでほしい」と述べた。
訪日団の団長を務めた北京大学日本語学部の岳遠坤教授は、「今回の討論会を通じて、中国の学生は高齢化社会という問題に取り組み、解決策を見出そうとしている日本から多くを学んでほしい」と話した。
日本財団の尾形武寿理事長は、「今回、日中両国の若者が、直接会って交流することで、相互理解を深めることができた。今後もこのような討論会の開催を継続したい」とした。
北京外国語大学に通う胡楠さんは、人民網の取材に対し、「日本の若者との討論を通じて、彼らの中国に対する情熱をひしひしと感じた。今後も、このようなイベントを数多く開催してほしい」と感想を述べた。
討論会終了後、参加者はグループに分かれ、中日双方の代表が発表を行った。彼らは、「中日両国の少子化現象に共通した原因は、女性の雇用と子育ての問題にあり、政府は、若い人の意見により多く耳を傾けるべきだ。同時に、中日双方も交流を深め、それぞれの経験を互いに参考にすべきだ」との見解に達した。今回の青年訪日団一行は、東京・沖縄・滋賀・京都などを訪れた。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年3月8日