王毅国務委員兼外交部長(外相)は現地時間6日にダカールでセネガルのカバ外相と会談した後、共同記者会見に臨んだ。「中国アフリカ協力フォーラムの共同議長国として中国とセネガルは、北京サミットの成果の実行をどう推進するか」との質問に、王部長は次のように答えた。新華社が伝えた。
2018年の中国アフリカ協力フォーラム北京サミットは多大な成果を収めた。中国とアフリカの関係の歴史において画期的意義があり、国際社会の対アフリカ協力をリードし、模範を示す役割を果した。
実務的で効率的というのが中国アフリカ協力の鮮明な特徴であり、中国アフリカ協力フォーラムの独特な強みでもある。サミット閉幕後、中国側の後続行動委員会は成果の実行について直ちに計画をまとめ、分業を明確化し、ロードマップを定めると同時に、積極的にアフリカ各国と協力の優先分野と重点事業を整理してきた。次の段階で、中国側は共同議長国セネガルを始めとするアフリカ側と緊密なコミュニケーションを取り、以下の取り組みを秩序立って推し進めていく。
(1)より緊密な中国アフリカ運命共同体を構築する。現在の国際情勢における最大の不安定化要因が一国主義と覇権行為の台頭だ。これは国際ルールと多国間枠組に打撃を与えており、第一に数多くの途上国の振興と未来への試練となっている。中国は最大の途上国、アフリカは途上国の最も集中する大陸だ。双方は過去のいかなる時期にも増して互いが運命を共にすることを意識しており、中国アフリカ協力フォーラム北京サミットの明確な目標に従い、より緊密な運命共同体の構築を加速し、われわれの発展を阻む様々な企てに連携して対処し、中国とアフリカ及び途上国の正当な権益を共同で守る必要がある。
(2)「一帯一路」協力とアフリカ連合(AU)「アジェンダ2063」の深い連携を推進する。アフリカはすでに「一帯一路」国際協力の重要方面となっており、セネガルなどアフリカ37カ国及びAUは中国と「一帯一路」協力文書に調印した。われわれはアフリカの諸国と共に、「一帯一路」建設とAU「アジェンダ2063」の連携において、協力のチャンスをさらに多く掘り起こし、さらに広大な協力空間を開拓したい。中国とアフリカの「一帯一路」共同建設がアフリカ大陸においてさらに多くの実を結ぶようにしよう。
(3)サミットの成果を実行に移す国別計画をそれぞれ定める。アフリカ各国は国情と訴えが各々異なる。われわれは各国のニーズに基づき、中国側の能力と結びつけて、アフリカ各国と共に「8大行動」国別実行計画を定め、援助・借款・投資などの資源を合理的に配置し、的確性を強化するとともに、普遍的恩恵性も確保する。同時に、国や地域を跨ぐ協力の統合的計画も強化し、AUの調整作用を積極的に発揮する。
(4)中国アフリカ協力の革新的発展、質と効率の向上を推進する。われわれは中国企業の対アフリカ直接投資の増加を奨励し、企業が投資・建設・運営の一体化、政府と民間の共同出資などの方法で各方面の協力モデルを拡大し、インフラ整備と産業発展の良好な連動を促進して、アフリカ経済発展の内生的原動力を強化し、財政負担と金融リスクを効果的に低減し、条件を備える国においてハイテク協力の推進を加速し、協力の質と水準を高め続けることを支持したい。
(5)中国とアフリカの人々がフォーラムの成果からしっかりと利益を得られるようにする。中国アフリカ協力は人々中心の理念を堅持しており、サミットの成果は自ずと民生分野に重点を置き、「8大行動」はアフリカの貧困削減と発展、雇用と収入創出、安心できる生活と仕事づくりに新たな貢献をし、より多くのアフリカの一般民衆が目に見え、手に触れることのできる実益を得られるようにする。
(6)国際協力パートナーの共同努力を後押しする。北京サミットの成功は、国際社会がアフリカを一層重視するきっかけとなった。われわれはさらに多くの国々がアフリカへの取り組みを強化し、各自の強みを発揮して、対アフリカ協力に積極的に参加することを歓迎する。中国は対アフリカ協力において開放性と透明性を堅持している。われわれはアフリカ諸国と話し合い、対アフリカ3者間・多者間協力の実施を探りたい。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年1月8日
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