「同許可証の発給は、中国が同分野で海外からの技術封鎖と使用制限を打破したことを意味する。宇宙衛星から地上端末設備の国産・独自化を実現し、中国独自の移動通信衛星システム全産業チェーンの構築が完了し、正式に商用段階に入った」。「天通1号」責任者の王艶君研究員は12日、記者にこのように語った。科技日報が伝えた。
中国工業・情報化部(省)はこのほど、初となる衛星移動端末電気通信設備ネット接続試用ならびに中国初の国産衛星移動通信端末許可証を発給し、国産衛星端末のゼロの突破を実現した。
今回許可証を取得した柒星通信科技(北京)有限公司の史峰社長によると、衛星事業者の収入は毎年15−25%のペースで増加している。通話・データ事業が収入全体に占める割合は3%前後で、ユーザーの通話及びネット接続の市場には大きな成長空間がある。世界でユーザーに通話・データ事業を提供しているのは現在、主にイリジウムなどの海外企業3社となっている。
史氏によると、初のネット接続許可証を取得した衛星端末製品は、コンパクトで利便性が高く、耐久性が高く専門的といった特徴を持つ。低温バッテリーにより、衛星携帯電話は低温及び過酷な環境であっても、スムーズな通信が可能だ。またブルートゥース、Wi-Fi、ワンキー救助要請などは、他国の衛星電話にはない機能だ。
同チームは今後さまざまな需要に基づき、車・船舶用の、携帯に便利な、カスタマイズされた衛星通信端末を開発する。車載ネットワーク向けに衛星・セルラー通信のデュアルモデルもしくはマルチモデル一体化の端末設備を開発し、車載、海洋漁業、政府緊急保障などの需要を満たす。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年11月13日
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