中国の第3世代水素燃料電池バス、間もなく運行開始

北京のグリーン路線バスチームに、新たなメンバーが加わった。北汽福田への取材によると、欧輝12メートル級水素燃料電池都市バス5台が、北京公交集団に引き渡されており、近日中に384系統で運行開始する予定だ。これは福田が開発した第3世代水素燃料電池車で、航続距離は400キロを超えており、運行中に真のゼロエミッションを実現する。北京日報が伝えた。

正面の上部には「燃料電池都市バス」と書かれている。白い車体には「H2」、青色の「水素分子」という目立つマークが記されている。これは水素燃料電池車という特殊な身分を示している。水素燃料電池車は電気自動車（EV）と異なり、水素タンクを内蔵している。走行中は水酸イオンの化学反応により、その場で発電する。

第1世代の水素燃料電池バスは、2008年の北京五輪で活躍していた。10年ぶりに新たに登場した水素燃料電池バスは、すでに第3世代の製品となっており、技術が大幅にアップされている。福田欧輝のバス関係責任者は「これらの水素燃料電池バスは世界の先端を走る乾燥塗膜技術と水素燃料電池エンジンを採用しており、氷点下30度の低温でエンジンを入れることができ、氷点下46度での駐車や駐車中の自動保護が可能だ。水素充填には10−15分しかかからず、航続距離は400キロ以上に達する」と説明した。

水素燃料電池バスは始動・走行中にほとんど騒音を出さず、走行中に排出するのは水蒸気のみだ。また安全性についても信頼できる。水素タンクは開放的に設置されており、密閉空間を形成しないため、水素が漏れた場合も直ちに避難できる。（編集YF）

「人民網日本語版」2018年10月25日