台湾地区当局の行政機関が組織した「10月21日鉄道事故行政調査チーム」の召集人は22日、「プユマ号の脱線事故が起こった原因は、列車がカーブに差し掛かった時、速度超過で走行していたことによるとほぼ確定した。だが、速度を出し過ぎた原因と責任の所在については、今後もさらなる調査究明を続ける必要がある」と発表した。台湾地区「中央社」の報道を引用して中国新聞網が伝えた。
台湾鉄道管理局(台鉄)6432号「プユマ号」は21日、宜蘭県の新馬駅付近で脱線し、18人が死亡、190人が負傷した。台湾当局の行政機関は、「10月21日鉄道事故行政調査チーム」を立ち上げ、事故原因の解明にあたり、同チームは22日に現場検証を行った後、第1回会議を開いた。
調査チームの召集人を務めた呉沢成氏は、「プユマ号が脱線した原因は、カーブを曲がる時に速度を出し過ぎたことによるとほぼ判断できた。事故現場のカーブは半径約300メートルで、制限時速は75キロメートルだったが、事故発生当時、プユマ号の時速は約140キロメートルに達していた」と説明した。
呉氏は、「人為的原因なのか、あるいは機械の不具合によってもたらされた速度超過なのかについては、引き続き調査解明を進める」としている。
また、呉氏は、「台鉄は、現在運行しているプユマ号18組を対象とした全面安全検査を実施し、車両の安全を確保し、鉄道脱線予防措置の強化に取り組んでいる。カーブ地点では制限速度を徹底的に守るなど、列車走行関連規定の遵守を徹底する。その必要がない限り、自動列車防護システム(ATP)をオフにしてはならない。状況に応じて減速走行の措置を講じる」と続けた。
呉氏はさらに、「台鉄は22日夜、全面点検を行うことを決定し、23日には列車の安全検査を完成させる。また、関連予防策を強化するよう指示した」としている。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年10月23日
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