日本の北海道で発生した強い地震により断水、停電、交通機関の混乱が起こり、現地では乳製品を道外に輸送できなくなった。そして今、日本全国のスーパーでは品不足が続いている。
北海道は畜産が盛んで、日本の乳製品の半数以上がここで生産される。だが突然の地震で現地の牧場が苦境に陥っている。標茶町の牧場では、停電が3日間続き、その間は搾乳設備がすべて停止した。搾乳できなくて病気にかかり、死んだ乳牛が7頭いるという。
現地の農業協同組合によると、停電で冷却できず、廃棄するしかなかった生乳が1500トンに上るという。
同町の牧場経営者は、「毎日毎日、2頭、3頭と弱って死んでいく牛を見ていることしかできなかった。目の前が真っ暗になったような気がした」と語った。
震源となった安平町はまだ断水が続いている。牧場経営者は乳牛に水を飲ませるため、1キロメートル以上離れた川で水を汲み、日に8回も往復している。生活用水が不足して搾乳設備の洗浄ができないため、せっかく絞った生乳も飲用にはできず、すべて廃棄するしかないという。地震で物流が混乱していることもあり、日本全国のスーパーから牛乳が姿を消している。
静岡県のスーパーにある張り紙は、北海道産の牛乳は一部が入荷出来なくなったことを伝えていた。店員は、「北海道産の一部製品は、今は品物がない状態で、いつ入荷できるかはわからない」と話した。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年9月13日
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