中国が初めて自主建造した極地観測砕氷船「雪竜2号」が10日、江南造船(集団)有限責任公司で進水した。科技日報が伝えた。
砕氷能力には限りがあるため、世界の科学観測船による極地科学観測活動は、ほぼ夏に集中している。しかも夏であっても南極大陸から数十キロ離れた棚氷エリア、もしくは北極点付近の北極圏中心エリアの外に限られている。中国の1994年に初航海した雪竜号もその現状を打破できていない。
雪竜2号の最大の特徴は、船体強度がPC3基準に達しており、前後双方向の砕氷が可能である点だ。かつ2−3ノットの速度で、厚さ02.メートルの雪をのせた厚さ1.5メートルの氷を連続で砕く能力を備えている。極地で主流の中型砕氷船であり、かつ世界で初めて船首・船尾双方向の砕氷技術を搭載した極地科学観測砕氷船となっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年9月10日
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