国連貿易開発会議(UNCTAD)と阿里巴巴(アリババ)商学院、馬雲公益基金会はこのほど、フォーラム「アフリカ・デジタルライオンの台頭」を南アフリカ・ウィットウォーターズランド大学で行った。アフリカの10ヶ国以上から集まった青年企業家1000人以上が一堂に会し、共に、アフリカの青年の起業・イノベーションの未来について語り合った。また、馬雲公益基金会が出資して設立された「馬雲アフリカ青年創業基金」も始動。今後10年にわたり、アフリカの青年起業者100人をサポートし、アフリカの小企業の発展、基層イノベーション、女性の起業に重点をおき、さらに多くの雇用を創出し、経済成長を促し、アフリカの若者が夢をかなえることができるようサポートしていく計画だ。人民日報が報じた。
フォーラムで、UNCTADのムキサ・キツイ事務局長は、「2016年末の時点で、世界のネット通販の取引額が25億7000万ドル(1ドル=約111円)に達した。しかし、アフリカのネット通販の市場シェアは2%にとどまっている。デジタル経済をめぐる中国の経験がアフリカに伝えられ、アフリカの青年企業家の起業・イノベーションに新たな原動力が加えられることを願っている」と語った。
フォーラムで、阿里巴巴(アリババ)集団の馬雲(ジャック・マー)会長は、「歴史あるアフリカ大陸には、夢と企業家の精神に満ちた若者がたくさんいる。『デジタルアフリカ』の発展は、アフリカ大陸に大きな発展のチャンスをもたらす。中国企業のイノベーション実践の経験が一人でも多くの若者がデジタル化のチャンスをつかむことを鼓舞しサポートできるように、そして発展が実現し、アフリカのデジタル化の恩恵を受けることを願っている」と語った。
フォーラムでは、多くのアフリカの青年企業家が、「アフリカの未来はイノベーションにかかっている。中国のイノベーション実践は、アフリカに貴重な経験を提供してくれる。中国とアフリカは共にイノベーションプラットフォームを構築し、交流・協力を深化させ、ウィンウィンの発展の道を歩むことができる」との見方を示した。
フォーラムに参加したカメルーンのある青年企業家は最近、他のアフリカの青年企業家と共に、招待を受け中国浙江省杭州市にあるアリババパークを見学・訪問したという。そしてこの2週間の旅で、経験を積み、感銘を受けたとした。この青年は、「アフリカの青年企業家が見たことがないイノベーション技術がたくさんあった。中国企業のイノベーションをめぐる経験からたくさんのことを学べる。中国に行き、私の生活が大きく変わり、私の事業の発展にも希望がもたらされた。私は中国の技術を学んだ後、アフリカの環境と結び合わせ、自身にマッチした発展の道を見つけたい」と語った。 (編集KN)
「人民網日本語版」2018年8月17日
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