英誌「エコノミスト」の調査部門・エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)がこのほど発表した「世界で最も住みやすい都市ランキング」で、オーストリアの首都・ウィーンが、昨年まで7年連続で1位だったオーストラリアのメルボルンを抜いて、初めてトップに立った。台湾地区「中央社」の報道を引用して中国新聞網が報じた。
ウィーンとメルボルンはこれまでも何度も首位争いを演じてきたが、今年は、西欧における過激派攻撃の脅威低下と、ウィーンの低い犯罪発生率が貢献し、ウィーンがメルボルンを抑えて、「世界で最も住みやすい都市」の称号を得た。欧州の都市がトップになるのも今回が初めて。
エコノミストは、「過去数年、欧州の都市はテロの脅威にさらされていたため、安全性のポイントが低くかったが、ここ一年は正常に戻った。ウィーンは安定性のポイントも高かったので、トップの座を手に入れた」と説明。
調査は140都市を対象に、安定性、保健医療、文化・環境、教育、インフラの5つのカテゴリーの評価を基に、ランキングを決定している。ウィーンとメルボルンは、保健医療、教育、インフラのカテゴリーで100点満点を獲得。メルボルンは、文化と環境ではウィーンを上回ったものの、ウィーンの安定性が満点で、95点のメルボルンを上回った。
3位には大阪がランクイン。4位と5位は、カナダのカルガリーとオーストラリアのシドニーとなった。6位から10位は、カナダ・バンクーバーとトロント、東京、デンマーク・コペンハーゲン、オーストラリア・アデレードだった。
エコノミストによると、上位にランクインした都市の大半は、裕福な国の中型都市で、人口密度が低い。一方、大きく、人口密度の高い都市は犯罪率も高く、インフラの評価も低いため、上位に入りにくい。例えば、英国の首都ロンドンは48位にとどまっている。
また、「世界で最も住みにくい都市」ワースト10を見ると、トップはシリアのダマスカスで、2位バングラデシュの首都ダッカ、3位ナイジェリアのラゴスと続く。ちなみに、イラクのバグダッドやアフガニスタンのカブールなど、世界で最も危険な一部の都市はランキング対象になっていない。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年8月15日
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