是枝裕和監督の新作「万引き家族」が中国で公開されて6日目になった9日、その興行収入が7000万元(約11億4100万円)に達した。今年5月の第71回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した同作品は中国でも、1日当たりの興行収入が4-5位に入っている。信息時報が報じた。
「万引き家族」の興行収入は驚異的な数字ではないものの、日本映画からすると、非常に好調な滑り出しと言え、このままの状態が続けば、最終的に1億元(約16億3200万円)に達し、昨年の実写版「銀魂」の8143万元(約13億2100万円)を抜いて、中国で最もヒットした日本の実写映画になる可能性が高い。
「万引き家族」は、今年5月に第71回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞し、6月8日に日本で公開され、トントン拍子で8月3日に中国で公開された。ただ、興行収入7000万元という数字は、数十億元の興行収入を叩き出す中国映画やハリウッド大作はもちろんのこと、ここ数年中国で人気となっているインド映画と比べても、見劣りする。
「万引き家族」は良い作品であることに間違いなく、パルムドール受賞がそれを証明しており、是枝監督が、小さな事から大きなテーマを引き出し、一つの「家庭」を通して、社会や人間関係、人情・道理などの問題を映し出しているため、いろんな観点から同作品を見ることができ、同作品を鑑賞した人がいろんな角度から見た感想を次々に寄せているのは決して意外なことではない。
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