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「万引き家族」、中国大陸部の興行収入好調スタート 6日間で7千万元突破 (2)

人民網日本語版 2018年08月10日14:21

しかし、日本映画は、インド映画のように、ストーリーにインパクトはなく、中国人が親近感を感じる内容でもなく、ハリウッド映画のように、五感が強く刺激される内容でもない。日本映画は、もの静かで、静かに流れる水のようにストーリーが流れると描写するのが適切だろう。そのため、ストーリーやテンポ、視覚効果などの面で、刺激を求めている映画ファンにとっては、「万引き家族」はつまらない作品と映るかもしれない。

これまでに中国で公開された日本映画の興行収入を見てみると、いずれもその売り上げは決して素晴らしいとは言い難い。アニメーション映画はまだ良く、過去最高は2016年12月に公開された新海誠監督の「君の名は。」で、5億7500万元(約93億3200万円)だ。15年の「ドラえもん・のび太の宇宙英雄記」の興行収入は5億3000万元(約86億円)だったものの、18年6月1日に公開された的「ドラえもんのび太の宝島」は2億800万元(約33億7500万円)にとどまった。劇場版「名探偵コナン」シリーズも、15年の「名探偵コナン 業火の向日葵」は8162万4000元(約13億2400万円)、16年の「名探偵コナン 純黒の」に至っては3103万5000元(約5億369万円)にとどまった。そのため、ここ2年は、劇場版コナンは中国では公開されていない。

実写版映画となると、興行収入がさらに下がる。実写版の日本映画で興行収入が良かった作品を見ても、16年の「寄生獣」で4900万元(約7億9500万円)未満、「深夜食堂2」でも1400万元(約2億2700万円)、「銀魂」8143万元(約13億2100万円)などにとどまっている。今年上映された日本映画を見ると、作家・東野圭吾の大ヒット小説を映画化した中国版「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は2900万元(約4億7000万円)以下で、新垣結衣と瑛太という超人気俳優・女優が主演を務めた「ミックス。」は1853万元(約3億円)、矢口史靖監督の「サバイバルファミリー」は1200万元(約1億9000万円)以下だった。

ある映画館の責任者は、「万引き家族」の興行収入は予想以上であるとの見方を示し、「配給会社は5000万元(約8億1000万円)以上なら成功だと思っていた。今の勢いでいけば、最終的には確実に『銀魂』を抜き、中国で初めて1億元の大台を突破する日本の実写版映画になる可能性もある」としている。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年8月10日


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