ブラジル観光省はこのほど、中国人観光客を誘致する目的で、中国人観光客向けブラジル入国ビザ発給手続きを簡略化することを明らかにした。中国人は、有効期間5年のマルチビザを申請することが可能となり、1回の滞在期間は最長90日だが、さらに90日間の滞在延長も可能となる。新政策は10月1日より施行される。南米僑報網の報道を引用して中国新聞網が伝えた。
ブラジル現地メディアの報道によると、ブラジル観光省のマルクス・ベウトラォン・リマ・シケイラ大臣は現地時間9月11日、次の通りコメントした。
「ブラジル政府は2022年までに、海外から1200万人以上の観光客を受け入れると予想している。政府が発表した観光計画によると、観光客増加のために、ビザ発給手続きを簡略化する必要がある。ブラジルは、世界でも自然景観が最も美しい国の一つであり、世界経済フォーラムが発表した『世界八大文化資源観光目的地』の一つでもある。このような状況に反し、ブラジルが海外から受け入れている観光客の数と観光潜在力との間には、まだまだ大きなギャップがあるのが現状だ」。
2016年、1億3千万人の中国人観光客が世界各地を旅行した。だが、そのうち、旅行先にブラジルを選んだ中国人はわずか5万人だった。世界観光機関(UNWTO)は、「ビザ発給手続きの簡便さの程度が、その国の観光業発展を左右する重要な要素となっている」と指摘している。
中国とブラジルの間で取り交わされたビザ合意の規定によると、中国人が申請できる観光ビザの有効期間は5年で、有効期間内であれば無制限に出入国することができるマルチビザになっている。原則として、1回の滞在期間は最長90日だが、さらに90日間の滞在延長が可能。新政策は10月1日から施行される。
このほか、ブラジルの旅行社361社が中国政府からの認可を受け、ブラジルでの中国人観光客受け入れ業務を行うことが許される。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年9月14日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn