中国の調査機関・胡潤研究院が5日に発表した「2017年胡潤資産報告」によると、中華圏には世帯資産が600万元(1元は約16.6円)に達するのが125兆世帯あり、中華圏の国内総生産(GDP)の合計の1.5倍になるという。このうち大陸部が8割を占め、大陸部は940人につき資産1千万元級の富豪が1人、1万4千人につき資産1億元級の富豪が1人いることになるという。「深セン特区報」が伝えた。
同研究院は9年続けてこのような報告を発表している。同報告によると、「高資産世帯」とは1千万元以上の資産をもつ世帯、「超高資産世帯」とは1億元以上の資産をもつ世帯、「国際超高資産世帯」とは3千万ドル(1ドルは約108.7円)以上の資産をもつ世帯を指す。
同報告によれば、今年1月1日現在、中華圏には1千万元の投資可能な資産をもつ「高資産世帯」が94万8千世帯、1億元の投資可能資産をもつ「超高資産世帯」が7万1千世帯、3千万ドルの投資可能資産をもつ「国際超高資産世帯」が4万8千世帯に上った。
データをみると、香港、澳門(マカオ)、台湾地区を除いた大陸部には600万元の世帯資産をもつ世帯が362万世帯あり、前年より24万世帯増え、増加率は7.1%に達した。このうち600万元の投資可能資産をもつ世帯は126万7千世帯だった。1千万元の資産をもつ「高資産世帯」は147万世帯で同13万世帯増加し、増加率は9.7%。このうち1千万元の投資可能資産をもつ「高資産世帯」は74万9千世帯だった。1億元の資産をもつ「超高資産世帯」は9万9千世帯で同1万世帯増加し、増加率は11.6%。このうち1億元の投資可能資産をもつ「超高資産世帯」は5万9千世帯だった。3千万ドルの資産をもつ「国際超高資産世帯」は6万5千世帯で同7600世帯増加し、増加率は13.3%に達した。このうち3千万ドルの投資可能資産をもつ「国際超高資産世帯」は3万9千世帯だった。
1千万元の資産をもつ「高資産世帯」の構成をみると、企業オーナーが55%を占め、大手企業グループや多国籍企業の上層部(いわゆる「金領」)が20%、不動産の投機家が15%、プロの株式投資家が10%となっている。1億元の資産をもつ「超高資産世帯」では、企業オーナーが75%、不動産の投機家が15%、プロの株式投資家が10%だった。同研究院は、「高資産世帯の増加ペースはGDPの増加ペースを上回る。当研究院は中国の高資産世帯に注目している。というのも購買力が最も高く、総資産が125兆元に達し、このうち投資に回せる資産が70兆元もあるからだ」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年9月6日
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