〇メンズ消費市場で成功するためのキーワードは「億劫」
「垂衣(Champzee)」の創始者・陳曦氏は、「男性が衣服を購入する際に最も重視するのは、モノを手に入れるという結果であり、女性のようにモノを選ぶことや街をぶらぶらするというプロセスを楽しむことではない。男性の街歩きは、非常に強い目的を伴っており、その目的に向かって突き進む行為である」と指摘した。
このため、垂衣の役割は、彼らのために衣服を選び、それらをコーディネートすることだ。陳氏によると、彼らの衣服選びにおいて独創性を出すための鍵を握るのは、彼らの「億劫さ」にあるという。「直男」の消費行為における「億劫さ」に対して、陳氏は改めて分析を行った。まず、「直男」の消費行為における「億劫さ」は、彼らがある商品に対して興味が湧かないために、買うのが億劫になることから生じる、と魏氏は分析した。一方、直男の「億劫さ」は、主に「億劫さと忠実さが結び付いた」形で表現されているとの見方を示した。
〇男性消費は、掘り起こされるのを待っている「宝物」
数年前からの中国中産階級の着実な発展によって、経済変革と消費のモデルチェンジがもたらされた。今もなお、この変革は進んでいる。具体的には、男性消費分野にも変革の風が吹いている。陳氏もまた、消費のアップグレードとモデルチェンジを身をもって経験している。
陳氏は以下のように語った。
「現在の消費アップグレードは、空いた場所にこれまでなかったモノを創造することを意味しているわけではなく、技術的手法や組織形態の変革のおかげで、消費者がこれまで得られなかったいくつかのサービス、商品、体験を享受できるチャンスが生まれたという現状を示している」。
「ユーザーに対する観察に基づくと、現実には、絶対的な意味合いでの『直男』は存在しない。『直男』は、隔離された概念であり、皆から非難されていた一部の直男の特徴をまとめて拡大したことで、「直男癌」が形成された。この種の男性は、ある分野についての理解においては、極めて頑固な態度を貫いている。例えば、清潔を好まない、流行に疎い、美的センスに欠けるなどだ。だが現実的には、このような男性は、実は少数派だ。ほとんどの男性はやはり、よりセンスの良い衣服を着たい、より良い生活をしたいという願望を抱き続けている」。
杜紹斐氏は、次のような見解を示している。
「『直男』に対する誤解を解く必要がある一方で、一部の是正すべき男性の価値観も確かに存在する。1985年以降生まれや1990年代生まれの多くは一人っ子で、惑わされやすく、精神的な拠り所を持っていない。このような状況のもと、多くの男性が自嘲気味に自称する『屌絲(ダメ人間)』のような、ネットワークグループの文化現象が派生していった。社会において、このような『屌絲』に甘んじて、自分を変えようとせず、退廃的で何も追い求めないようなムードが蔓延すれば、一部の若い男性は、さらに奈落の底に落ち込んでいく一方だ。我々は、消費とコンテンツをリードすることで、彼らがより良い生活に向かっていくよう注意喚起しなければならない」。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年8月25日
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