世界で、建設中の地下鉄の営業距離が最も長いのが中国。ある統計によると、今後5年間で世界で建設される予定の地下鉄・都市鉄道のうち80%が中国だという。
中国国務院新聞弁公室が最近発表した「中国交通運輸発展」白書は、「第13次五カ年計画(2016-20年)期間中、中国は300万人以上の人口を有する都市の地下鉄・都市鉄道網構築を加速させ、新たに設置される地下鉄・都市鉄道の営業距離は約3000キロ。今後5年、中国の地下鉄・都市鉄道の建設は最高潮を迎える」としている。
16年末の時点で、営業距離が100キロを超えている都市は10都市で、上海、北京が先頭を走り、広州、深センがその後を追っている。
新華社の今年3月の報道によると、12年から16年の間に、上海では計11路線の地下鉄が建設、開通し、営業距離は163.4キロ増えた。17年3月の時点で、上海の地下鉄の営業距離は計617キロと、世界一になっている。上海市の公共交通機関の利用者の半分が地下鉄を利用している。上海の地下鉄はわずか約20年で、先進国が100年以上かけて実現した発展を追い越した。そして、216キロの地下鉄・都市鉄道が現在建設中で、20年までに800キロ以上の地下鉄網が形成される見込みだ。
北京は、中国で最も早く地下鉄が開通した都市。1965年から52年が経ち、16年末の時点で、その営業路線は19路線、営業距離は574キロに達している。
今後、北京市では、20年までに30路線が地下鉄・都市鉄道網を形成し、その総距離は1177キロに達する計画だ。
地下鉄の建設が加快するにつれ、地下鉄を営業する都市は北京や上海、広州、深センなどの大都市から、省都の都市や経済発展を遂げている一部の二線都市へと広がっている。南京、重慶、武漢などの大都市が、北京、上海、広州、深センの四大一線都市を猛追している。
20年までに、中国の地下鉄・都市鉄道の営業距離は計6000キロに達する見込みだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年8月18日
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