税関総署が8日に発表したデータによると、今年7月には、中国の輸出入額が2兆3200億元(1元は約16.4円)に達し、前年同期比12.7%増加した。このうち輸出は1兆3200億元で同11.2%増加し、輸入は1兆元で同14.7%増加し、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は3212億元の黒字で、黒字額は同1.4%拡大した。基数となる前年同月の数値が高かったため、7月の輸出入増加率は6月に比べて鈍化した。新華社が伝えた。
今年1~7月の累計データをみると、貨物貿易の輸出入額は15兆4600億元で、同18.5%増加した。うち輸出は8兆5300億元で同14.4%増加、輸入は6兆9300億元で同24%増加、貿易収支は1兆6千億元の黒字で、黒字額は同14.5%縮小した。
中国にとって欧州連合(EU)、米国、ASEAN、日本が4大貿易パートナーとなっている。1~7月の対EU貿易額は2兆3300億元で同17.1%増加し、輸出入額全体の15.1%を占めた。対米貿易額は2兆1800億元で同20.6%増加し、14.1%を占めた。対ASEAN貿易は1兆9千億元で同20.9%増加し、12.3%を占めた。対日貿易は1兆1500億元で同16.9%増加し、7.4%を占めた。
輸出をみると、電気機械製品と伝統的な労働集約型製品が引き続き中国の輸出の主力だ。1~7月の電気機械製品の輸出額は4兆8700億元で同14.2%増加し、輸出額全体の57.1%を占めた。衣類・繊維製品をはじめとする7大労働集約型製品の輸出額合計は1兆7700億元で同12.3%増加し、20.7%を占めた。
輸入をみると、鉄鉱石、原油、天然ガスといった大口商品の輸入量・輸入額が増加した。電気機械製品や自動車などの輸入の伸びが速く、電気機械製品の輸入額は3兆800億元で同14.7%増加し、自動車の輸入量は69万台で同22%増加した。
注視されるのは、7月の対外貿易輸出先導指数が前月比0.4ポイント上昇して41.9になったことで、ここから輸出情勢が比較的楽観的であることがわかる。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年8月9日
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