中国科学技術大学の潘建偉教授と同僚は、青海省にある青海湖から53キロ離れた2ヶ所の間で、日中の日差しを浴びる量子鍵配送の実験を行った。実験結果は、太陽光を浴びながら衛星・地球間、もしくは衛星・衛星間で量子鍵配送を行う実現性を検証した。関連成果は24日、国際学術誌「ネイチャー・フォトニクス」(電子版)に掲載された。科技日報が伝えた。
衛星に基づく量子通信は、世界規模の量子通信ネットワークを構築する、実現性の最も高い手段だ。量子科学実験衛星「墨子号」は現在、世界初の衛星・地球間量子通信に成功している。しかし日差しによる騒音の影響により、墨子号は夜間にしか稼働できない。この低軌道衛星1基では、全世界の地上基地をカバーするには最低でも3日間を必要とする。
通信カバー率を高める実現性のある解決策は、複数の衛星により量子星座を構築し、世界をカバーするリアルタイムの量子通信ネットワークを形成することだ。日中の日差しによる騒音を抑制するため、潘氏のチームは3つの重要技術の発展に取り組み、最終的に世界で初めて日中長距離(53キロ)自由空間量子鍵配送を実現した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年7月26日
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