成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地は17日、先ごろ無事健康なオスの赤ちゃんを出産したジャイアントパンダの「晶晶」は、「オリンピック家系」に生まれたパンダであるだけでなく、「ジャイアントパンダゲノム概略図」を完成させた世界初のジャイアントパンダでもあることを明らかにした。中国新聞網が伝えた。
同基地研究センターの専門家である沈福軍研究員によると、深セン華大基因研究院が担当し、中国科学院昆明動物研究所、中国科学院動物研究所、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地、中国ジャイアントパンダ保護・研究センターが共同で「ジャイアントパンダゲノム概略図」を作成した。
成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地は2008年1月31日、パンダ「晶晶」の採血を行い、パンダサンプル総DNAを抽出し、BACシステムを構築した。そして2008年10月11日にはゲノム概略図が完成した。
絶滅危惧種の保護に用いる遺伝情報の専門的な測定は、これが世界初の例となった。同プロジェクトは、中国の科学研究機関と技術者が主導し、次世代測定技術を100%採用した。パンダのゲノムサイズはヒトとほぼ同じ(約3Gb)で、2−3万の遺伝子を含む。「ジャイアントパンダゲノム概略図」のゲノム情報は、パンダの保護と研究に深い影響を与える。またパンダの生理・免疫・繁殖・行為・栄養・発育・生態・深化など、各分野の研究の基礎を固めた。
沈氏は、「晶晶」は2008年の時点で若く、なおかつメスであり、遺伝係数のデータとの比較対照が容易なため選ばれたと述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年7月19日
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