歌手のシャーメイン・フォン(方皓玟)は、最初はただ音楽が好きなだけだった。彼女自身このような道を歩むとは想像もしていなかったという。今では歌を歌う以外にも作詞や演技を手掛ける彼女は、自分の境遇を「とても不思議」と感じている。新華社が報じた。
香港版アカデミー賞と言われる第36回香港電影金像賞の多くの部門で賞を獲得した作品「一念無明」で、シャーメイン・フォンは男性主人公(ショーン・ユー、余文楽)の婚約者を演じた。
肩の長さの金髪を後頭部でポニーテールにまとめ、シンプルな白いジャケットを身にまとったシャーメイン・フォンは、「夢を追いかけている間は、当然辛く苦しい。だが、夢を諦めることは、追い続けることよりもっと辛く大変なこと」と話した。
さらに彼女は以下のように続けた。
「香港地区の人たちは、何事にも屈しない強い精神をもっている。どれほど辛い環境であろうと、どこかに一筋の光明を見出す力がある。夢を叶えるためのハードルが高くても低くても、得しても損しても、チャンスがあろうとなかろうと、家庭の暮らし向きがどんな状態でも、強い信念さえあれば、夢は必ず叶う」。
「生きていく上で、自分がなすべきことを見出さなくてはならない。そのためには、自分が最もやりたいことを見つける必要がある。私にとって、歌手になったことは、『片道切符』を手に入れたにすぎず、それで何かを成し遂げたということにはならない。もし思い通りに進まないときには、環境のせいにしてはならない。その原因は、明らかに自分のやり方にある。多くの結果について、他人や社会、両親のせいにしてはならない。周りのせいにする前に、自分がしっかり物事をやってきたかどうかを確かめる必要がある」。
「夢を追うプロセスで、挫折はつきものだ。挫折によって、心はより強くなる。挫折に直面したとき、挫折を丸ごと受け入れ、自分に足りなかった点を認め、受け入れなければならない。人生は山あり谷あり。信念を貫いてやり続けていけば、いつも新たな道が自分の前に開けていくものだ」。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年6月14日
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