「中国人2人がパキスタンで殺害された」との報道について、外交部(外務省)の陸慷報道官は「中国側は大変懸念している。現時点でパキスタン側から最終的な確認は得ていない」と表明した。外交部ウェブサイトが伝えた。
【記者】パキスタンで実際には布教活動を行っていた中国人2人が殺害されたことを同国内務省がすでに確認しており、パキスタン側はビザ管理を強化するとの報道がある。この情報について確認できるか。
【陸報道官】中国側はパキスタンで拉致された中国人2人がすでに殺害されたと見られるとの情報について、大変懸念している。現時点でパキスタン側から最終的な確認は得ていない。中国側は引き続きパキスタン側と調整し、最大の努力を尽くして、できるだけ早く事実関係を確認する。
中国側はあらゆる形態のテロリズム及び市民を狙った過激な暴力行為に断固として反対し、これを強く非難するとともに、テロ勢力との闘い、国内の安全・安定維持におけるパキスタン側の努力を支持する。中国側は国際社会と共に対テロ協力を一層強化し、世界と地域の平和・安寧を維持する。
今回の拉致事件発生後、中パ双方は緊密な意思疎通と調整を保ち続けてきた。われわれは人質解放に向けたパキスタン側の積極的な行動を認めるとともに、在パ中国人・中国機関の安全確保のため引き続き力強い措置を講じるとのパキスタン側の約束を賞賛する。
中国側は在外中国人の安全と合法的権益の保護を非常に重視し、関係国との交流・協力の強化を望んでいる。同時に、われわれは一貫して、他国への渡航の際は現地の法規を厳格に遵守し、現地の習慣を尊重し、危険防止意識を高めるよう自国民に求めている。当該中国人がパキスタンで不法に布教していた疑いがあるとの報道については、パキスタン政府と協調して法に基づき調査を行う。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年6月14日
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