上海交通大学図書館と日本科学協会が共同で開催する作文コンクール「本を味わい日本を知る」の募集が5月末に始まった。同コンクールは、日本と関係のある各種書籍を読み、その感想などを作文にするよう中国の大学生を奨励し、相互交流、相互理解を深め、互いに尊重し合うようにするのが狙いだ。また、中国の大学生に日本の社会や経済、文化など各方面について理解し、研究してみたいという関心を高めてもらうことで、中日両国の民間の友好的な往来を促進し、共に平和的な世界を築くことを目的としている。人民網が報じた。
同コンクールの対象は中国全土の在学中の大学生(大学院生も含む)で、対象となる本は、日本に関するあらゆる本(出版国・地域や言語、分野を問わず漫画を含めて全てOK)だ。それらを読んだ後、論文や感想文などを書いて応募することができる。
日本科学協会の担当者によると、同コンクールは、中国語で作文を書くのが大きな特徴の一つ。そのため、中国で日本語を勉強している大学生のほか、他の学部を専攻している大学生も応募できる。昨年は試験的に実施され、応募対象は日本科学協会が本を寄贈している大学に限られていたにもかかわらず、43校から計1600人が応募した。今年は中国の大学2000校の図書館にコンクールの通知が送られた。日本科学協会は1999年から中国の大学に本を寄贈しており、18年間で計363万冊以上の本を寄贈してきた。
同コンクールは、中日両国の国民の相互理解や友好的な往来を強化する面で一定の効果を収めているほか、学生の間でも好評を博している。昨年のコンクールで、一等賞を受賞した北京大学の汪書■(■は王へんに旋)さんは日本を訪問した後の感想の中で、「沖縄でゴミ回収処理システムを見学した時のことがとても印象深かった。日本のゴミの分類や回収処理の制度、技術を知って、学び、参考にする価値があると感じた」と語った。同じく昨年のコンクールで一等賞を受賞した雲南大学の▲昆静さん(▲はまだれに龍)は日本を訪問した後の感想の中で、日本の飛行機に乗った時になくした携帯電話が戻って来たことに言及し、「なくなったと思っていた携帯電話が戻って来て、とても感激した。この国の人に対する信頼が芽生えた」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年6月6日
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