北京故宮博物院はこのほど記者会見を開催。単霽翔院長は、「今年第4四半期(10月下旬)から、現地での入場券販売を原則として廃止し、オンライン販売のみとし、『時間帯別入場券販売および時間帯別参観によって、参観者による混雑を有効に緩和する』という目標を最終的に実現することを目指す」と今後の計画を明かした。中国青年報が伝えた。
単院長は、以下の通り続けた。
「入場券販売がオンライン限定となった後、入場券検札とセキュリティチェックの負担が増大すると予想される。これに対応するため、午門の入場券検札エリアとセキュリティチェックエリアの全面改造を実施する。具体的には、検札用レーンとセキュリティチェックブースを増設し、セキュリティチェック用通路を拡張する。現在は8つの設備、12ヶ所の窓口があるセキュリティチェックエリアを8つの設備・16ヶ所の窓口に、現在20ヶ所ある検札窓口を24ヶ所に、それぞれ増やす。また、『スマホ必需・オフライン必需・日程変更不可』といった問題を解決し、特殊な人々の参観に対する強いニーズを満たす目的で、午門に入場券販売をサポートする総合サービス窓口を設ける予定だ」。
入場券のオンライン販売を実施するようになってから、故宮博物院は予約販売を主流とするオンライン入場券販売政策の推進に努めてきた。入場券の100%オンライン販売を実施するために、オフシーズンであり、来場者数が基準の8万人に達しないという条件のもと、当日のオンライン入場券販売を行い、人々が当日でもオンラインで入場券を購入して参観するよう奨励する考えだという。
今後、オンライン決済が可能だがそれに慣れておらず、オンラインによる入場券購入を代行してくれる家族や友人がいる参観者は、電子スクリーンと現場での案内によって入場券を購入することが可能となる。オンライン決済の条件を備えていない人、あるいは代理購入をしてくれる家族や友人はいないが、参観を強く希望する人については、現場係員が総合サービス窓口までその人を誘導し、窓口担当者が当人に代わり入場券購入を行い、二次元バーコードを印刷し、それによって入場することが可能となる。
故宮博物院は今年の夏休み、「入場券の完全オンライン販売」のリハーサルを少なくとも3回以上行う予定という。現場の入場券窓口は閉鎖せず、当日入場券のオンライン販売を実施し、オンライン予約販売数の制限を段階的に緩和していく。10月下旬以降は、入場券完全オンライン販売試行段階の状況を分析したうえで、100%オンライン販売の実施に踏み切り、2018年5月1日の「メーデー」休暇までに、故宮博物院における時間帯別による時差参観の実現を目指す。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年5月8日
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