氷点下25度の氷の池で、巨大な棚氷熱水掘削機のドリルが垂直方向から、厚さ9メートルの氷を貫いた。国家863計画海洋技術分野「棚氷熱水掘削機重要技術・システム開発」プロジェクトチームが5日、吉林大学で熱水掘削機の総合調整・試験を行った。プロジェクト担当者、中国極地研究センター研究員の李院生氏によると、国内における十分な調整・試験・検証を経て、同システムは南極のエモリー棚氷で現場作業能力を行う能力を備えていると判断されたと明かした。科技日報が伝えた。
中国極地研究センターの史貴涛博士は記者に対して「中国は南極で棚氷掘削計画を実施しておらず、技術と装備の不足が最大のボトルネックになっている。同システムは高圧熱水の衝撃により氷を速やかに溶かすことができ、平均掘削速度は時速30メートル以上で、出来上がる観測穴の孔径は35センチ以上。最大掘削深度は2000メートルに達する。これは長期的・連続的な棚氷下の海洋特徴データ(海洋動力、水環境などの要素)を得る重要な手段であり、棚氷海洋立体観測システムを構築する重要装備でもある。同システムは6つのサブシステムからなる。いかに垂直方向に掘削し、掘削・測定の一体化を実現し、6つのシステムの互換性を実現するかが技術的な課題となった」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年4月6日
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