中国政府が「青空は将来ぜいたく品にはならない」と語るご時世に、ある企業の商売が活気づいている。この会社は、中国西部の森林で集めた新鮮な空気を1缶18元(1元は約16.3円)で売り出したのだ。一缶で連続2分使用することができる。ロイター通信の報道を引用して参考消息網が伝えた。
空気清浄ネックレスから煙霧対策ストッキングに至るまで、中国の各企業は、空気の質を憂慮する消費者に向けて、さまざまなユニークな商品を売り出している。
中国政府はこのほど、「大気汚染は必ず抑制しなければならない。青空は将来ぜいたく品にはならないし、してはならない」と強調した。中国北方地区では頻繁に煙霧警報が発令される。特に気温の低い冬には、たびたび煙霧対策マスクが品切れになる。
陝西三秦森工農林発展有限公司販売担当マネージャーは、「弊社は、陝西省にある寧東森林公園に工場を設立した。工場では、現地の空気を圧縮して缶詰にする。これを利用した消費者は、森林の中で新鮮な空気を吸いこむ感覚が得られる」と話した。
これは、微博(ウェイボー)上で広く批判の対象となったが、陝西現地のメディア報道によると、「秦嶺森林―富酸素空気」第1回出荷分はすでに完売したという。ある淘宝網利用者は、「この空気を吸って、森林を想い起こした。価格もリーズナブルだ」とコメントしている。
また、Eコマース大手の京東が支援している某企業は、マイクロ型空気ろ過装置を備えたネックレスを699元で販売している。このほか、淘宝網に出店しているショップは、有毒な煙霧から肌を守るという謳い文句の靴下や化粧品、空気ろ過装置付きの価格298元の帽子なども販売している。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年3月21日
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