台湾地区の「婦女救援基金会」が運営する慰安婦記念館「阿■の家 平和と女性人権館」(■は女へんにまだれ、まだれの中の上に林、下が公の右上なし)が3ヶ月間のプレオープンを終え、8日の「三八婦女節」(国際女性デー)に正式オープンした。台湾聯合新聞網の9日付の報道によると、同基金会の黄淑玲董事長は、「海外から訪れた団体客の中では日本人が最多だった。日本では知ることのできない歴史の真相について学んでほしい」とその思いを語った。環球網が伝えた。
同記念館の康淑華館長は、「婦女救援基金会は台湾地区の慰安婦の支援を25年にわたり行い、慰安婦たちが性的暴行の被害者から、女性の権利を求めて運動を立ち上げていく姿を見つめてきた。同基金会は、当記念館が慰安婦の人権運動に関する貴重な資料を保存するだけでなく、女性が能力を発揮できるようにサポートし、能力育成できる場になることを願っている」と語った。
ペイパークラフトアーティストの林文貞さんが「阿■の家 平和と女性人権館」のために製作した作品「おばあちゃんの命の木」。
黄董事長は、「3ヶ月間のプレオープンの期間中、来館者数は1万人を突破し、そのうちの6割は若者で、2割は海外からの来館者だった。そのほかに、いくつかの団体客は当館を見学ツアーで訪れていた。2月までに18組の団体が訪れ、海外からの団体客は全体の65%を占め、うち、日本人の団体客が最多だった」と語った。
また、黄董事長は、「多くの日本人来館者が、当館を台湾地区観光のスポットの一つとしてわざわざ訪れ、日本では知ることのできない歴史の真相を学んでいた。日本人の教授が多くの大学院生を連れて見学したこともあった。当館の設立により、歴史的事実を保存し、交流プラットフォームとなる記念館を造りたいという目標が達成された」と語った。(編集YK)
「人民網日本語版」2017年3月13日
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