テーブルの上は色鮮やかで美しい香包(匂い袋)で埋め尽くされていた。甘粛省蘭州市の「読者晋林工房」のスタッフは香包の包装作業に忙しく立ち働いていた。同工房の責任者の徐晋林さんは取材に対して、「中国伝統の香包には中国式のロマンチックな愛が表現されており、香包で思いを伝えるというのは特別な意味を持っている。今回販売した香包は計14種400個以上。全て甘粛省慶陽市の無形文化遺産伝承者の手によって作られたオーダーメイド品で、オフライン・オンラインによる販売を行っている」と語った。
また、徐さんは、「最近の若者は情報に触れる機会が多く、その思考は活発だが、実際に手を動かして何かを作るという能力は非常に劣っている。現在の若い母親の多くは針仕事ができないので、子供に服を作ったり、靴の中敷に刺繍などもってのほか。直接買い求めることがほとんどだ。昔の子供はそれこそ頭の先からつま先まで、身に着けるものは全て母親の手作りであり、それが子供にとって貴重な思い出となっていた。今の若者にも針仕事のような手先を動かすことをもっと奨励していくべきだ」とその思いを語った。(編集YK)
「人民網日本語版」2017年2月16日
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