2016年には中国の対外投資が急速に増加した。商務部(商務省)の孫継文報道官が9日に述べたコメントによると、「この対外投資の急増という変化は国民経済や産業のモデル転換・バージョンアップに積極的な役割を果たしている。17年は世界経済が復興に向けて力不足に陥るとみられるが、中国の対外直接投資は安定し鈍化し、安定し好転することが予想される」という。「北京晨報」が伝えた。
公式データをみると、16年の非金融分野の対外直接投資は累計1701億1千万ドル(約19兆3398億1千万円)で過去最高を更新し、前年比44.1%増加し、増加率は前年の3倍に達した。また米国、欧州、オーストラリアへの投資額がいずれも新記録を樹立した。
孫報道官は、「2017年の中国は、安定し進歩するという取り組みの全体的基調を堅持し、企業が主体となり、市場が運営し、国際的慣例に従い、政府が誘導するとの原則を踏まえて、能力と条件を備えた国内の企業を支援し、実体があり合法的な対外投資活動を展開し、『一帯一路』(the belt and road)の共同建設および国際生産エネルギー協力に関与し、グローバル産業チェーンとグローバルバリューチェーンに融合していく」と展望を述べた。
報道によると、現在、不動産などの分野で行われている非理性的な対外投資の動きに対し、中国はすでに企業の対外投資の真実性審査を実施している。対外投資条例や関連の政策を打ち出す準備も進めているという。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年2月10日
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