世界初となる全窒素陰イオンナトリウム「N5-」が中国で合成された。南京理工大学の胡炳成教授が率いるチームが同研究を実施。関連論文はこのほど、世界的に有名なサイエンス誌に掲載された。中国が同誌の有機機能材料分野で論文を掲載するのは今回が初めてとなる。光明日報が伝えた。
胡氏は「全窒素陰イオンナトリウムは、高密度、高生成エンタルピー、超高エネルギー、さらに爆発により汚染物質が生じないといったメリットにより、次世代高エネルギー有機機能材料の典型的な代表格として、世界各国から重視されている。全窒素陰イオンナトリウムの合成成功は、中国の軍事力と軍事技術が世界先進水準に達したことを意味している。メタクロロ過安息香酸を切断試薬、グリシン酸鉄を助剤とし、酸化断裂の手段により室温でも安定する全窒素陰イオンナトリウムの合成に成功した。熱分析結果によると、その熱分解温度は摂氏116.8度に達し、非常に高い熱安定性を持つ」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年2月6日
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