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中国の炭素観測衛星、地上のCO2濃度を観測へ

人民網日本語版 2016年12月14日14:16

中国は近日中に、地球CO2観測科学実験衛星を打ち上げる予定だ。数に限りのある地上観測ステーションだけでは、大陸間および局地的な量化された、高精度の炭素フラックス情報を入手できないためだ。衛星による地球上のCO2観測はすでに重要な手段となっており、日本は2009年に、米国は2014年に炭素観測衛星を打ち上げている。中国新聞網が伝えた。

中国科学院微小衛星革新研究院炭素観測衛星チーフデザイナーの尹増山氏は「中国の炭素観測衛星はモジュール化衛星プラットフォーム、高精度CO2観測装置、雲・煙霧質観測装置でできている。重さは620キロで、地上から700キロ離れた太陽同期軌道上を運行する。衛星は16日ごとに地球の全面的な検査を行い、地上の2平方キロ内のCO2の濃度を調べることができる」と説明した。

炭素観測衛星の原理は以下のようだ。大気が太陽光を浴びる際に、二酸化炭素分子が光吸収の特徴を示す。炭素観測衛星は光吸収線を精密に測量することで、大気中のCO2濃度を導き出す。雲・煙霧質観測装置は雲と大気中の煙霧質による影響を取り除く。衛星は軌道上に打ち上げられると、3年間に及ぶ任務を開始する。中国各地・各都市の炭素排出状況を詳細に観測・分析し、重点地域の炭素排出量を明らかにすることができる。また中国はこれにより初歩的な地球上のCO2濃度観測能力を形成し、世界の気候変動の研究における根拠を得られることとなる。(編集YF)

「人民網日本語版」2016年12月14日

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