33日間の「宇宙旅行」を終え、中国人宇宙飛行士の景海鴻氏と陳冬氏が無事地球に帰還した。2人は宇宙旅行中も孤独を感じることは無かった。なぜなら中国初の宇宙進出を果たしたVR(仮想現実)ゴーグルを使い、3D映画を鑑賞するように家族との「一家団欒」を実現させたからだ。このクールなデバイスは、中国宇宙飛行士科学研究訓練センターと、北京理工大学が共同開発した。北京日報が伝えた。
ハード部品は、はめ込み式ディスプレイとヘッドセット・イヤホン、充電器からなる。はめ込み式ディスプレイは宇宙飛行士のストレスを解消するシーンや音を使用し、ストレス解消システムのすべてのソフトをはめ込み式ディスプレイで見ることができる。最小サイズで多機能を実現するため、デバイスはヘルメット構造を採用している。
ストレス解消システムはVR技術により現実と同じシーンを生成する。パノラマ動画を再生し、これに視覚・聴覚情報を合わせることで、宇宙飛行士の緊張や焦燥などをやわらげる。デバイスはさらに頭の姿勢を自動的に観測し、画面のシーンを調整する。コンテンツ開発について、心理カウンセラーは宇宙飛行士の試験を行い、報告を受けることで、山・川・湖・海、大家族、幸せな家族といったシーンを作った。こうすることで被験者のストレスの効果的な解消を実現している。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年11月21日
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