中国商務部(省)は17日、記者会見を行い、1-10月の対外投資の状況や市場動向などについて報告した。孫継文・報道官は、「今年、8年目を迎えた『ダブル11』 (11月11日のネット通販イベント)は、中国のeコマース市場において、最も重要な販売促進イベントとなっているだけでなく、海外の業者やオフライン業者などにも商機を提供し、ショッピング、娯楽、文化が一体となった体験型ショッピングカーニバルになっている」と語った。中国網が報じた。
第三者機構のモニタリングデータによると、今年の「ダブル11」の取引額は全体で1800億元(2兆8800億円)以上と、過去最高を記録した。例年と比較すると、今年の「ダブル11」には、以下の3つの特徴があった。
まず、参加した業者が一層多元化した。eコマースプラットホームが積極的に参加し、差別化の面での競争がさらに熾烈になった。これまでに参加していた業界に加えて、オフライン業者やスーパーマーケット、通信業者、航空関係、ホテル、レストランなどのサービス業も積極的に参加した。そして、買い手・売り手が一層グローバル化し、「ダブル11」の期間、235の国や地域の消費者が中国のeコマースプラットホームで商品を購入した。また、欧米の多くの有名なeコマースプラットホームも販売促進イベントを行い、「ダブル11」は世界的なショッピングカーニバルへと発展し、その影響力は拡大し続けている。
次に、オンラインプラットホームがオフラインの体験を牽引した。eコマースプラットホームはオフラインの実店舗と連携し、全てのルートの融合を促進し、グレードアップしたショッピングの体験を提供した。多くの娯楽化の要素が盛り込まれた「娯楽eコマース」のスタイルが作り出され、メディア、ショップ、消費者が密接につながるという、全く新しいマーケティングのスタイルが打ち出された。ビッグデータや人工知能など最新技術を利用したオリジナリティあるショッピングスタイルが、個性化、スマート化した消費を大きくサポートした。
最後に、消費の特徴は経済のグレードアップを反映していた。家電や通信のブランドの販売額が占める割合が増加していることは、供給側の構造改革が功を奏していることを反映している。エコ商品や健康関連の商品が大人気となり、輸入品のうち高級品のブランドが売り上げランキングで上位に入った。また、三線以下の都市や農村が消費を新たに牽引するようになっている。特に、農村においてオンラインショッピングが一層普及し、都市部・農村部の住民の消費能力が一層向上した。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年11月18日
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