日本に輸送される前に点検される文化財
「漢字の歴史と美」伝える特別展が日本で開催
今月18日から来年9月10日まで、中国人民対外友好協会や中国文化財交流センター、日中文化交流協会、黄山美術社などが主催する特別展「漢字三千年-漢字の歴史と美」が、東京、京都など5都市で開催される。特別展開催に向けて、中日の学者が数年に渡って準備を進めてきた。
黄山美術社の企画スタッフ・洞富美男さんによると、日本人に漢字の歴史や美をもっと知ってもらうために、特別展ではこれまでと違い、一千平方メートルの会場に、正面ライトや虫めがねによる拡大などの手法を採用した。そして、文化財の内部構造や体系が形成される前の漢字の歴史について知ってもらえるようにしているほか、コピー品の青銅器や竹簡に触れることができるコーナーも設置されている。
漢字特別展で文化への共通の認識強化期待
今回の漢字展では、日本で初めて系統立てて「漢字」が紹介される。
京都大学大学院の阿什哲次教授は、「日本人は、本に印刷されている漢字しか知らず、文化財上に刻まれた漢字や漢字が形成された歴史は知らない。日本人は普段も漢字に触れ、使用しており、今回の特別展には非常に期待している。中国は文字大国で、日本も昔から中国の漢字の影響を受け、そのようにして文明が発展してきた。中日両国は、今回の特別展を通して、漢字に含まれる深い意味に迫ることができるほか、両国の文化に対する共通の認識を強めることができる」としている。
これまでに日本で開催されたことがある中国文化の精華の展示も、中日両国の文化交流や理解の面で、大きく貢献してきたことに疑いの余地はない。しかし、中日両国の文化の源である漢字をテーマにした展示会は今回が初めて。主催者は今回の特別展を通して、一人でも多くの日本人に、漢字のおもしろさや神秘的な一面、魅力、奥深さを知ってもらい、両国の国民の相互理解が促進されるほか、両国の友好交流推進に一役買うことができればと、期待を高めている。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年10月18日
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