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重要な進展となる極低温原子を用いた量子シミュレーションを実現

人民網日本語版 2016年10月12日14:12

潘建偉氏

潘建偉氏と劉雄軍氏、陳師氏ら中国人科学者は、極低温原子を用いた量子シミュレーションで重要な進展を実現した。その成果は世界的に権威あるサイエンス誌(最新号)に掲載され、「従来の物性物理学を超越する奇怪な現象の研究に対して重大な潜在力を持つ」と評価された。人民網が伝えた。

この中国科学技術大学と北京大学の共同チームは、既存の技術条件により極低温原子二次元スピン軌道整合を実現する人工合成案の理論を世界で初めて打ち出し、実験により実現した。さらにはスピン軌道整合による奇妙なトポロジー量子物性を測定した。

潘氏は「これに基づき、固体システム中では観察し難いボース・トポロジー効果など新たなトポロジー物理の研究が可能だ。これにより極低温原子を用いた量子シミュレーションの新たな道を切り開いた。この取り組みは、中国の極低温原子を用いた量子シミュレーションに関する研究が、すでに世界の最前線に立っていることを示した」と話した。

サイエンス誌も「この研究はその他の科学者に広く活用される。この記事を読んだ後、追随するチームが現れるかもしれない」と評価した。

潘氏は次の研究計画について「今後はこの技術を改善する一方で、これを使い量子ホール効果、トポロジー絶縁体などのシステムをシミュレートする。高温超伝導、高効率窒素固定など複雑な物理システムのメカニズムを解明する。さらには新たなトポロジカル物質を発見するかもしれない」と語った。

劉雄軍氏は「我々の研究は扉を開いたようなものだ。その後にどのような感動的な風景があるかについては、科学者による発見を待つ必要がある」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2016年10月12日

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