ビッグデータの時代、限りある光ファイバー資源と無限に拡大する情報という矛盾を解消するには、どうするべきだろうか。最新の研究成果により、この問題の実現可能な解決策が示された。中国人科学者は初めてチャネル容量において、従来型通信を超越する飛躍を実現した。20キロメートルの光ケーブルで、量子指紋認証を実現したのだ。人民日報が伝えた。
同研究を実施したのは、中国科技大学の潘建偉氏と同僚の張強氏、李力氏および、中国科学院上海ミクロシステム・情報技術研究所、米マサチューセッツ工科大学の研究者。関連論文はこのほど出版された世界的に権威ある物理学誌「フィジカル・レビュー・レターズ」に掲載された。
量子力学の重ね合わせの原理を利用することで、量子チャネルにより大きな容量を提供できる。その重要な活用例は、量子指紋認証だ。指紋認証は主に遠く離れた双方の情報比較対照に用いられる。仮に比較対照が必要な情報量を100とするならば、従来の指紋認証方法では少なくとも10の情報量を伝送する必要があった。ところが量子指紋認証を使い、量子力学の重ね合わせの原理を利用すれば、理論上は2の情報量を伝送するだけで十分だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年6月23日
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