中共中央政治局は27日午後、G20サミット及びグローバル・ガバナンスシステム変革について第35回集団学習を行なった。(文:華益文・国際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
習近平総書記は「われわれはチャンスを捉え、勢いに乗じ、国際秩序のより公正で合理的な方向への発展を後押しし、わが国及び数多くの発展途上国の共通利益をより良く守る必要がある」と強調した。
政治局集団学習が「グローバル・ガバナンス」に注目したのは2回目だ。現在、グローバル・ガバナンスに対する中国の関与と誘導は、新たな段階に入りつつある。グローバル・ガバナンスを語るにあたり、中国が自信を深めているのはなぜか。
中国は認識を日増しに深めている。グローバルな試練の増加にともない、グローバル・ガバナンスの強化、グローバル・ガバナンスシステム変革の推進がすでに大きな流れとなっている。これは様々なグローバルな試練への対処に関わり、国際秩序と国際体制の規則策定、方向定めに関わる。これと同時に、国際的なパワーバランスの深い変化に伴い、グローバル・ガバナンス問題における新興国と途上国の発言力が高まっている。中国が最大の途上国及び急速に発展する大国として、グローバル・ガバナンス及びその変革に積極的に尽力するのは、歴史の潮流に順応した行動であり、歴史の潮流を促すものでもある。
中国は態度を一層揺るぎないものにしている。「グローバル・ガバナンス」という概念の誕生から20年余りに過ぎないが、「グローバル・ガバナンス」という概念に対する中国の態度はすでに警戒、抵抗から落ち着いた受け入れ、積極的な検討へと変化した。グローバル・ガバナンスのプロセスに対しても、受動的から積極的な関与へと転換した。特に2015年に習近平総書記は中共中央政治局でグローバル・ガバナンスの構造及び体制について集団学習を行なった際に「共に協議し、共に構築し、共に享受する」グローバル・ガバナンスの理念を初めて打ち出し、グローバル・ガバナンスのプロセスへの全面的な関与が中国最高指導層の集団意識、集団意志となった。
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