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量子暗号通信ネットワーク、中国が2030年に構築へ

人民網日本語版 2016年08月18日13:34

古代中国の科学者、墨子から命名された衛星「墨子号」が16日午前1時40分4秒、広大な宇宙の新たなメンバーになり、2年間の宇宙科学の旅を開始した。「墨子号」は世界に先駆け宇宙・地球間量子通信の可能性を模索し、百年の歴史を持つ量子理論の信ぴょう性を初めて宇宙スケールで検証する。中央テレビ網が伝えた。

中国科学院院士の潘建偉氏は「墨子号の打ち上げ後、予想通りの効果が得られれば、今後も墨子2号、墨子3号などを打ち上げ、量子衛星群を形成する。中国は今後も衛星打ち上げを続け、衛星・地上間量子通信を世界で初めて実現する国になる。計画によると、中国は2020年にアジア・欧州間の量子パスワード伝送を実現する。これによりアジアと欧州を結ぶ大陸間量子通信ネットワークが構築される。中国は2030年頃、グローバル化された広域量子暗号通信ネットワークを構築した上で、情報が安全に伝送できる量子ネットワークを構築し、整った量子通信産業チェーンを形成する」と説明した。

量子通信の安全性は、量子物理の基本原理に基づく。根本的・恒久的に情報安全問題を解消できる。量子通信が一般人に普及するのは、10−15年後と見られる。そうなれば、オンライン銀行、携帯決済、カードなどのパスワードの盗難、情報漏洩の心配がなくなるという。(編集YF)

「人民網日本語版」2016年8月18日

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