第73回ベネチア国際映画祭が現地時間8月31日夜(北京時間9月1日未明)に開幕した。銭江晩報が伝えた。
先日、コンペティション部門の審査員をつとめる女優の趙薇(ヴィッキー・チャオ)がネットにベネチアのゴンドラに乗った写真を投稿した。写真の後方に写っているのが同映画祭が開催されるリド島の豪華なホテル。今回の映画祭では趙薇がさっそうとレッドカーペットを歩く姿を見ることはできるが、残念ながらコンペティション部門に中国作品は1つもノミネートされていない。
この件に関し、ベネチア国際映画祭の主催者は先ごろ中国メディアの取材に応じ、中国作品を選んでいないのではなく、実は対象となるような作品が無かったのが現実だと答えている。
ベネチア国際映画祭の敷居は高く、おいそれとは入ることができない。そのため、中国映画関係者は、トロント国際映画祭やニューヨーク国際映画祭に目を向けている。馮小剛(フォン・シャオガン)監督は今年、映画「我不是潘金蓮」をトロントに出品し、売り込みをかける計画だ。
賈樟柯 (ジャ・ジャンクー)監督の短編コメディー映画「営生」は、トロントだけではなく、ニューヨークにも出品する予定で、アン・リー監督のイラク戦争帰還兵の苦悩を描いた映画「Billy Lynn's Long Halftime Walk」とともに公開予定だ。
賈樟柯監督とアン・リー監督は二人とも過去にベネチア映画祭の金獅子賞を獲得した経験がある。馮小剛監督が昨年主演した映画「老炮児」も同映画祭のクロージング作品として上映され、話題となったこともある。中国映画関係者のベネチア映画祭に対する情熱はここ数年、下がってきているのかもしれない。(編集YK)
「人民網日本語版」2016年9月1日
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