10年に及ぶ輸入許容要請を経て、今年6月末に韓国の人気料理・参鶏湯(サムゲタン)の中国向け輸出が始まった。ただ、それから2カ月が経ったものの、中国では予想に反して売れ行きが伸びていない。韓国紙「中央日報」によると、専門家は、「中国人の食習慣を十分に考慮していない」と、市場調査などの準備が不十分だったことを指摘している。環境時報が報じた。
報道によると、6月29日に中国輸出用参鶏湯20トンが初めて船積みされてから今月20日までの輸出量は61トンで、輸出額は25万ドル(約2500万円)にとどまっている。また、サムゲタンは韓国伝統の食品で、文化的要素が強いため、当初韓国政府やメーカーは、中国でも売れると自信を持ち、食品業界の「韓流」ブームさえ起きると予想していた。中国人は高麗人参を好み、関連の商品もドラマなどを通じて既によく知られていると見ていたからだ。ところが、これまでの輸出額がわずか25万ドルにとどまり、韓国の業界は、「予想とはかけ離れている」と声を揃えている。
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