アジアインフラ投資銀行(AIIB)の金立群総裁はこのほど行われた2016年亜布力中国企業家フォーラムで、「アジアの発展途上国が初めて主導した新型の多国間開発機関として、AIIBは既存の多国間開発機関の優れた経験や手法を吸収・参照するが、他機関のクローンにはならない。革新的な発展を目指す」と述べた。
金総裁は、「AIIBは多国間の開発を主旨とした金融機関で、投資は各国の公的資本と民間資本に対し開発に向けた誘導的役割を果たすべきで、商業資本をできるだけ多く動員・誘導してインフラと関連の製造分野に投入されるようにするべきであり、また先導役として民間資本のためにより広範な市場を育成・構築すべきである」との見方を示した。
金総裁の指摘によると、「AIIBの融資投資プロジェクトにおける調達は、公開・公平の原則に基づいて世界中の企業に開かれている。交通、エネルギー、電力、通信、都市管理、物流など多くのインフラ建設分野で、新規着工プロジェクトでも、既存プロジェクトのスマート化といったバージョンアップ・改良でも、各国企業にとって大量のビジネスチャンスがあることを意味する」という。
AIIBは民間部門について、多国間の発展機関の経験を総合的に吸収して、各種の金融ツールを核心的なやり方で開発・運用し、より柔軟で効率の高い投資支援メカニズムを構築するとともに、各国企業との協力メカニズムを積極的に模索していくという。
また金総裁は、「AIIBが創設に成功し順調に開業したことで、ますます多くの国が参加を希望するようになった。9月には、30数カ国が提出した参加申請の審議プロセスをスタートする。ここから中国経済に対する世界の信頼がうかがえる」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年8月26日
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