山西省太原市の天竜山文物管理所が発表した情報によると、米シカゴ大学東アジア芸術センターが実施する天竜山石窟3D復元プロジェクトが、段階的な成果を収めた。その成果により、破損した130ヶ所以上の石窟部位のデジタル化作業を完了させた。光明日報が伝えた。
天竜山石窟は国家重点文物保護単位に指定されており、主に東魏・北斉・唐代に造営された。写実的で生活を活き活きと反映していることで知られる、中国石窟芸術の最高の成果を示す代表作の一つだ。20世紀初頭、関野貞、オズワルド・サイレン(Osvald Siren)、ハリー・バンダースタッペン(Harry Vanderstappen)ら海外の学者が天竜山石窟を調査・紹介したことをきっかけに、海外の多くの文化財ブローカーが集まった。彼らは現地の無法者などと手を組んで、石窟の像を盗み出し、天竜山石窟を中国の人為的破損状態が最も深刻な石窟にしてしまった。
天竜山石窟3D復元プロジェクトは3Dプリント技術を使い、世界の30以上の博物館と民間コレクターが持つ石窟の像をスキャン・収集・比較・復元することで、これを人々の前に活き活きと展示する。
また、修復の成果は巡回展で展示される予定だ。3Dプリンターで印刷した像を展示し、本物の像もいくつか展示する。それから3D立体投影技術により、天竜山石窟の1つもしくは複数の洞窟のVR画像を再現し、来場者は石窟内の像を360度から、実物よりも詳細で全面的に見ることができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年7月26日
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