「世界で最も稼ぎのいい高速鉄道」などと言われる京滬高速鉄道(北京-上海)は21日、評判を実際に証明してみせた。初めて明らかにされた2015年の純利益が65億8100万元(1元は約15.9円)に達したのだ。
京滬高速鉄道は全長1318キロメートル、11年に開通し、14年に黒字化した。「毎日経済新聞」の報道によると、15年には滬寧高速鉄道(上海-南京)、寧杭高速鉄道(南京-杭州)、広深高速鉄道(広州-深セン)がそれぞれ純利益を出し、順に6億4100万元、1億100万元、1億7700元を稼ぎ出した。京滬、寧杭、広深の3路線は15年に黒字化を達成した。事情通によると、滬杭、京津の高速鉄道2路線も黒字化を果たしている。つまり、昨年は少なくとも東部沿海地域を走る6路線が利益を上げたということだ。
業界関係者は、「こうした路線の黒字化は中国高速鉄道の『模範』になるだけでなく、成功した営利モデルでもあり、今後10年間の高速鉄道建設、民間資本の導入、高速鉄道の海外進出などにとって意義のある手本になる」と話す。
▽営利水準が航空会社を猛追
世界でもっと稼ぐと評判の京滬高速鉄道は、15年にのべ約1億3千万人を運び、旅客輸送量は国内4大航空会社を抜いたことが注目される。15年の利益データによれば営利能力は旅客1人あたりの平均利益でみると50元に上り、国内の航空会社を猛追し、一部の航空会社はすでに追い抜いている。
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