国家発展改革委員会はこのほど、2016年7月21日午後12時より、国内のガソリンとディーゼルオイル(標準製品、以下同)の価格を1トンあたり155元(1元は約15.9円)と150元、それぞれ引き下げることを明らかにした。小売価格にすると89/90号ガソリンは1リットルあたり0.11元、92/93号ガソリンは同0.12元、0号ディーゼルオイルは同0.13元の値下げとなり、15年8月19日以降で最大の値下げ幅になる。
山東卓創資訊有限公司の王能アナリストは、「このたびの価格調整が実施されると、海南省を除く国内のガソリン小売価格は全面的に『5元』時代に回帰することになる。第5段階自動車用燃料地方基準(国五燃料基準)に対応したガソリンの小売価格は1リットルあたり5.83~5.95元が主流となり、前年同期に比べて大幅な値下げになる。北京地域では、引き下げ後の京五92号ガソリンの価格は1リットルあたり5.93元で、前年同期比0.36元低下し、低下幅は5.72%。山東地域では国五92号ガソリン価格が同5.91元となって同0.23元低下し、低下幅は3.75%。山東地域では昨年はガソリンに第4段階の基準(国四燃料基準)を適用していたため、減少幅が北京に比べて小さい」と説明する。
注意すべきは、エルニーニョ現象による出水期が石油製品市場に深刻な打撃を与え、需要が落ち込み、「三桶油」(中国石油天然気集団、中国石油化工集団、中国海洋石油総公司)のガソリン・ディーゼルオイル小売価格がいずれも大幅に低下し、末端の出荷が影響を受けてガソリン・ディーゼルオイルの価格低下幅が特に目立ったことだ。同会社のまとめた統計によれば、16年7月18日までに、主要企業のガソリン・ディーゼルオイル平均卸売価格は1トンあたり5744元に低下し、10年ぶり最低だった。この価格は、今年初めに国際原油価格が1バレル30ドル(1ドルは約105.8円)を割り込んだ時の主要企業の平均卸売価格も下回るもので、当時ですら1トンあたり6千元前後は保っていた。この価格に対応して小売マージンは同2174元になり、過去最高に達した。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年7月22日
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