3Dプリンターで人の関節や骨格などを作ることは、もはや珍しいことではなくなってきたが、細かな血管を作るとなるとまた別だ。この人体の組織と器官をオーダーメイドする新技術は、医療手術における新たな期待の星になりつつある。新華社が伝えた。
湖南大学生物学院の譚志凱氏が学生と共に研究開発したバイオ3Dプリンターは、ポリ乳酸・ポリカプロラクトン(PLA/PCL)を始めとするバイオ高分子を原材料とし、3D実体をスピーディに成型することができる。この装置は小口径人工血管を始めとする生物組織をスピーディに製作し、しかも患者のCTやMRIスキャンから得られたイメージングデータを融合させることで、臨床に必要な医学分析模型を作ることが可能だ。
現在臨床医学で用いられている移植用血管は、患者自身の身体から切り取り使う場合がほとんどなため、使える血管には限りがあり、臨床の需要を満たすには程遠い。そのため人工血管が必要な解決策となってきている。譚氏は、「同技術は人工血管を製作できるほか、ツールボックスとして、材料や形、大きさを選択して、さまざまな人体の組織と器官を作り出すことができるため、将来的には医学における広い範囲での応用が期待できる」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年7月1日
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