英国が先週金曜日、国民投票により欧州連合(EU)からの離脱を決定したことを受けて、米ドルが値上がりしている。27日には人民元の対ドル基準値は600ベーシスポイント近く値下がりし、6年ぶりの低水準となった。アナリストは、「短期的には強いドルが続き、人民元はある程度値下がりする」と予測する。「京華時報」が伝えた。
▽人民元基準値が大幅低下
中国人民銀行(中央銀行)のサイトが27日に発表した人民元の基準値は、1ドル6.6375元で、2012年12月以来の低い水準となった。24日の基準値6.5776元に比べて、599ベーシスポイントの大幅な値下がりで、昨年8月13日の単日の値下がり幅の記録を上回った。
これと同時に、香港オフショア市場で人民元の大幅値下がりが続いている。現時点で、オフショア市場の人民元の対ドル値下がり幅は0.58%に達し、1ドル6.6762元となった。銀行間外国為替市場の人民元レートも値下がりした。オンショア市場のレートは1ドル6.6470元で、値下がり幅は0.49%に達した。
人民元は完全な交換可能通貨ではなく、資本収支にも制限がある状況で、人民元のオフショア市場とオンショア市場には隔たりがあり、価格差も生じる。現在、価格差が300ベーシスポイント近くまで拡大している。
また人民元の対ユーロ基準値は1ユーロ7.3184元で、前日比1250ベーシスポイント値上がりした。対日本円基準値は100円6.5042元で、同2317ベーシスポイント値下がりした。
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